大鵬夫人「白鵬に苦言」…後継者失格の烙印?

2015年01月30日 16時00分

大鵬の優勝額除幕式に出席した納谷芳子さん(中央)

 大相撲の横綱白鵬(29=宮城野)が審判を批判した問題で、新たな波紋が広がった。元横綱大鵬夫人の納谷芳子さん(67)が29日、東京・江東区の深川北スポーツセンターに寄贈した優勝額の除幕式に出席。今回の騒動について言及し「残念だった。そういう気持ちが心のどこかにあったからパッと(言った)。ああいうことは言っちゃいけないし『ああ、私は何回も(白鵬に)言っていたのにな』と思いました」と表情を曇らせた。

 生前の大鵬は白鵬をわが子のようにかわいがった。芳子さんは2人の親交の深さを知るだけに「大鵬は『横綱として勝つことだけじゃなく、相撲界のことを考えて頑張ってほしい』とずっと言ってましたから。大鵬が生きていたら? たぶん、そういう気持ちで(白鵬に)言ったと思います。“前から言っているだろ”って」と嘆いた。

 今回の芳子さんの発言は極めて重い意味を持つ。これまでの白鵬は、自分こそが大鵬の正当な後継者と言わんばかりに振る舞ってきたからだ。大鵬のことを「角界の父」と慕い、初場所で大鵬の記録を抜く優勝33回を達成すると「大鵬親方に真の恩返しができた」と恩師への感謝の言葉を口にした。しかし、身内からはっきりとダメ出しされたことは「後継者失格」の烙印を押されたも同然。白鵬は最大の“後ろ盾”をも失った格好だ。

 この日は師匠の宮城野親方(57=元幕内竹葉山)が日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)と会い改めて謝罪。口頭で注意を受けた。当の白鵬は午後6時ごろに東京・墨田区の宮城野部屋を後にしたが、2日続けて無言。師匠にすべての責任を押し付け、このまま逃げ切るつもりなのか…。それこそ「大鵬の教え」に反する行動に違いない。