大相撲初場所 立ち合い改善も…遠藤にまだ厚い壁

2015年01月22日 16時00分

あえなく栃煌山(右)に押し倒された遠藤

 大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館)、幕内遠藤(24=追手風)が小結栃煌山(27=春日野)に押し倒されて8敗目(3勝)。早くも負け越しが決まった。横綱大関と当たる位置で相撲を取るのは4度目。いずれも勝ち越せず、今回も幕内上位の厚い壁に跳ね返された格好だ。一方で、今場所は課題だった立ち合いの圧力不足に改善が見られ、期待感を抱かせたことも確か。

 

 日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)が「今場所の遠藤は立ち合いに威力がある。当たる角度がいい」と評していたほどだ。ただ、やはり上位ですぐに勝ち越せるほど甘くはなかった。前日10日目は大関稀勢の里(28=田子ノ浦)をノド輪でのけぞらせたが、その後は完全に力負け。この日も栃煌山を相手に突っ張りで主導権を握りかけるも、最後まで攻め切ることができなかった。

 

 審判部副部長の朝日山親方(64=元大関大受)は「立ち合いは良くなった」と認めつつも「善戦はしているけどね。ただ善戦だけでは勝ちにはつながらない。相撲はうまいけど、うまいだけでは勝てない。もっと力をつけないと。もっと稽古の量を増やしたほうがいい」と、手厳しく稽古による地力強化の必要性を指摘した。もちろん、そこには自ら積極的に出稽古に行くことも含まれるだろう。

 

 取組後の遠藤は「いい形になった? それをしっかり勝ちにつなげないと…」。この日も満員札止めの館内で一番大きな声援を受けるなど、人気者ぶりは相変わらず。目標の新三役に向けて、さらなるレベルアップを図りたいところだ。