大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた2日、幕内宇良(29=木瀬)が電話取材に応じた。

 21場所ぶりに幕内復帰した名古屋場所は西前頭13枚目で10勝5敗。「実力以上の結果を出せたと思います」と振り返るように、秋場所は東前頭6枚目まで番付を上げた。ただ、本人は「今回に限ってはたくさん上がったかな」としつつ、過去には番付運に恵まれないこともあり「今まで勝ってきた分から考えるとあんまり満足していないですけど」と率直な感想を口にした。

 そんな宇良の自己最高位は東前頭4枚目だが「過去の自分に追いついたという点では、僕は追いついたと言っていいと思うんで。これが4枚目だろうが6枚目だろうが、そこはただそういう数字になっただけで。そこはもう自信もって前のところに戻ってきたと言っていいと、僕は思っている」と強調する。

 さらに「4枚を超えてないから自分を超えられていないとか、そういう話ではなくて。そこは戻ったと、僕ははっきり言いたいですね。あと2枚届いていないから追いついてないとは思わないです」と持論を展開。ヒザの故障で序二段転落を経験した宇良はこのように番付を捉えているわけだ。

 この日は部屋で申し合い稽古などを行って汗を流した。秋場所に向けては「今出せる、良好な状態をつくって挑みたいですね」と力を込めた。