稀勢の里に珍妙“逆エール”出た

2015年01月19日 16時00分

豪栄道(右)を送り出して快勝した稀勢の里

 期待しちゃダメ!? 大相撲初場所8日目(18日、東京・両国国技館)、大関稀勢の里(28=田子ノ浦)が大関豪栄道(28=境川)を送り出して快勝。2011年以来4年ぶりの天覧相撲に「やっぱり緊張感がありましたよ」と話す一方で、相撲内容については「会心の相撲? ウン。(調子は)日に日によくなっている。まあ、これから」と納得の表情だ。

 

 折り返しの中日を終えて、全勝の横綱白鵬(29=宮城野)を1敗で追う展開。まだ直接対決を残すだけに、逆転Vの可能性は十分にある。和製力士の優勝となれば、06年初場所の大関栃東(現玉ノ井親方)以来、実に9年ぶり。角界全体にとっても悲願だけに、期待が膨らむ。

 

 ただ、稀勢の里といえば、これまで周囲の期待を何度も裏切り続けてきた過去がある。それだけに、角界内からは何とも珍妙な“逆エール”が送られている。審判部副部長の朝日山親方(64=元大関大受)は「(好調でも)突然崩れちゃうから何とも言えない。稀勢の里の場合は、期待していないほうが活躍してくれる。だから、期待しないほうがいい」と提唱。周囲が期待すればするほど負ける“法則”を逆手に取り、本人に重圧をかけない意味でも一切期待しない…逆転の発想だ。

 

 もちろん、稀勢の里が期待に応えてくれるに越したことはないのだが…。周囲は何とも複雑な思いで見守っている。