日馬不覚 初顔・常幸龍に通算16個目の金星献上

2015年01月18日 07時00分

常幸龍(左)に突き落としで金星を献上してしまった日馬富士

<大相撲初場所7日目(17日)>賜杯奪回を目指す日馬富士が、痛い初黒星を喫した。立ち合いから強烈なノド輪で突き起こして右を差すと、一気に前へ出たが…。常幸龍のとっさの突き落としにバッタリと横転。手にしかけていた白星がスルリと逃げていった。

 初顔の相手にまさかの不覚で、通算16個目の金星配給となった。今場所は本来の鋭い立ち合いを見せて初日から6連勝。好調をキープしているように見えた。この日も先手を取って攻め込んだが、肝心なところで詰めの甘さが出た。

 日馬富士は支度部屋に引き揚げると思わず「アッーッ! クソッ!!」と叫び声を上げた。風呂から上がった後も「まあタイミングですよ。土俵際は本当に難しい。自分から負けたようなもの」と悔しさをにじませた。

 審判長を務めた朝日山親方(元大関大受)は「日馬富士は軽い分、勢いで出てしまった。内容は悪くなかったけどね」と話す一方で、ヒヤリとする相撲で白星を拾った白鵬との「違い」を次のように指摘する。

「危ない相撲をしのぐのが白鵬の強さ。下位の力士には負けない。安定感が違う? そういうこと。日馬富士は、だいたい5日目あたりで負けている。今場所は7日目だけど」

 相撲内容が良くても星を落とす日馬富士と、調子が悪くても取りこぼさない白鵬。それが、1年以上優勝から遠ざかる横綱と、4連覇中の横綱との最大の違いとも言える。

 まだ1差とはいえ、圧倒的に分が悪くなったことは確か。それでも、日馬富士は「どうもこうもない。また明日から」と前を向いたが…。またしても、白鵬に独走を許してしまうのか。