注目の逸ノ城VS遠藤は拍子抜け幕切れ

2015年01月12日 11時00分

遠藤(左)の寄りをこらえたと思った逸ノ城だったが、左足は土俵を割っていた

 満員札止めとなった大相撲初場所初日(11日、東京・両国国技館)、注目を集めた初顔合わせの関脇逸ノ城(21=湊)と幕内遠藤(24=追手風)の「スピード出世対決」は意外な幕切れとなった。


 横綱大関戦以外では異例の21本の懸賞がかかり、両力士が土俵に上がると館内はこの日一番の大歓声。遠藤が立ち合いで突き放して前へ出ると、もろ差しから一気の寄りで攻め立てた。


 逸ノ城が土俵際で踏みとどまったようにも見え、熱戦を期待する観客のボルテージも最高潮になりかけたが…。ここで勝負審判が逸ノ城の左足が土俵を割っていたことを指摘して勝負あり。審判長の朝日山親方(64=元大関大受)は「私からは見えなかったが、遠藤が寄った時に逸ノ城の足が出ていたみたい。審判の2人が手を挙げていた」と説明。やや拍子抜けの決着に、ファンも大きくざわついた。


 相撲内容で完勝した遠藤は「しっかり当たれてよかった。新年最初の相撲で白星が取れてよかった」と納得顔を浮かべる一方で、逸ノ城は「残そうと思ったら足が出ちゃった」とガックリ。この日の朝稽古で「今日は(遠藤を)やっつける」と意気込んでいた怪物は目標の大関取りに向けて痛い黒星となった。