大相撲名古屋場所13日目(16日、愛知県体育館)、綱取りに挑む照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が正代(29=時津風)との大関対決を制し、13連勝とした。

 相手の左すくい投げに一瞬ヒヤリとさせられたが、最後は押し出しで下し、取組後は「あせることなくやろうと思っていたんでよかった。あと2日あるんで頑張る」と淡々と語った。この日、勝利したことで賜杯は同じく全勝をキープする横綱白鵬(36=宮城野)と2人に絞られた。

 場所前に「優勝に準ずる成績であれば」と横綱昇進ラインについて見解を示していた、師匠で審判部長の伊勢ヶ浜親方(61=元横綱旭富士)もこの日「成績的には十分満たしている」と口にするなど、ほぼ手中に収めた。今後の焦点は3連覇で昇進を決められるかとなるが「場所を無事に終わらせることしか考えていない。明日の一番に集中してやるだけ」と残り2日間へ気を引き締めた。