弟弟子の十両昇進で白鵬の闘志に火

2012年08月28日 12時00分

 大相撲秋場所(両国国技館)が9月9日初日を迎える。今場所は大関日馬富士(28=伊勢ヶ浜)の綱取りに注目が集まる一方で、横綱白鵬(27=宮城野)も虎視眈々と賜杯奪回を狙っている。

 

 名古屋場所は、一人横綱となった2010年春場所以降、初めて2場所連続で優勝を逃した。角界内では「燃え尽き症候群」「稽古不足」との厳しい指摘もあるなか、白鵬自身はいつにも増してモチベーションを高めているという。弟弟子の山口改め大喜鵬(23)が新十両に昇進したからだ。師匠の宮城野親方(55=元幕内竹葉山)は「『ヨシッ、オレもやらなきゃ』と言っていた。かわいがってきた弟子が十両に上がったから、いい刺激になっている」と明かす。

 

 大喜鵬は白鵬自らが熱心に勧誘したことが決め手となって今年2月に入門。出稽古にも連れて行くなど、ここまで手塩にかけて育ててきた。名古屋場所後に十両昇進を決めると、今度は「自分と同じ2場所で十両通過」「早く(入幕して)横綱土俵入りで太刀持ち、露払いができるように」と指令。弟弟子に高いレベルの“ノルマ”を課した以上は、自らも優勝して貫禄を示す必要がある。

 

 宮城野親方は「横綱も『自分の強い姿を見せる』という気持ちになっている。いいことですよ」。発奮材料を好結果につなげられるか。