叔父さんもご満悦だ。大相撲名古屋場所11日目(14日、愛知県体育館)、幕内豊昇龍(22=立浪)が大関正代(29=時津風)を寄り倒して8勝目(3敗)。看板力士を撃破して自己最速となる11日目での勝ち越しを決めた。取組後は「当たって前に攻めたら何とかなると思った。何より勝って良かった。とりあえず、あと4日間を一日一番、大事にしていきたい」と表情を引き締めた。

 かねて元横綱朝青龍(40)のおいとしても注目を集める存在。元横綱からはこれまでもツイッターで「なめられたら終わり」「また負けか?」などと辛口のエールを送られてきた。この日の白星には早速「勝ち越し! 先ずおめでたい。後勝て!」(原文ママ)と祝福のツイート。母国のモンゴルから遠く離れていても常に気に掛けられ、豊昇龍も叱咤激励を発奮材料にしている。

 先場所は2大関を撃破するサプライズを起こしたものの、終わってみれば負け越し。ここから連敗すればカミナリを落とされる可能性が高いだけに、千秋楽まで気を緩めるわけにはいかない。次の目標の2桁勝利へ向けて、豊昇龍は「口には出さないけど、思っていることはある」。叔父譲りの負けん気の強さで場所を盛り上げる。