大相撲名古屋場所6日目(9日、愛知県体育館)、幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)が幕内徳勝龍(34=木瀬)を突き落として唯一の1敗力士となった。

 一度は土俵際まで追い込まれるも、突き落としで勝利し「相手のやってくることは多少頭に入れているが、いろんなことは考えていない。内容は良くなかったが、毎日、良い内容でいけるわけではない。切り替えてやっていきたい」とホッとした様子で語った。5日目まで7人の1敗力士が横綱白鵬(36=宮城野)と大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)を追走していたが、この日の取り組み後、残ったのは琴ノ若だけとなった。

 今後に向けて「教えてもらっていることを徐々に出せている。(全部)出し切って結果が出ればいい」と意気込んだ。元横綱琴桜(故人)を祖父、元関脇琴ノ若で師匠の佐渡ヶ嶽親方(53)を父に持つ〝角界のサラブレット〟が、今場所をかき回す存在となろうとしている。