逸ノ城スペシャルさく裂 豪快上手投げで勢にリベンジ

2014年11月16日 06時00分

勢を上手投げで下した逸ノ城

<大相撲九州場所7日目(15日)>「逸ノ城スペシャル」がさく裂した。立ち合いで鋭く踏み込み左上手を取ると、勢が巻き替えに来たところで右で首を巻きながらの豪快な上手投げ。圧倒的な勝ちっぷりに、超満員札止めの館内は大きなどよめきに包まれた。

「怪物旋風」を巻き起こした秋場所は13勝。負けた相手は優勝した白鵬。そして、もう一人が勢だった。強引に上手投げにいったところで体を入れ替えられて逆転負け。思い出すたびに「惜しかったっすね」と悔しさをにじませていた。

 会心の相撲で“リベンジ”を果たした怪物は「立ち合いから左上手を取れてよかった。先場所は焦って慌てて負けたので。今日は絶対に勝ってやろうと思ってた」と納得の表情。

 上手投げについては「なんか投げたかった。前に出たら重かったし、やってみたかった。理由? フフッ。先場所やられているんで、上手投げで決めたかった」と“ドヤ顔”を浮かべた。自分の得意の形とはいえ、決まり手にまでこだわりを見せるあたり、まさに「怪物」だ。

 7日目まで終えて4勝3敗と白星が先行。横綱大関3人に完敗を喫する一方で、下位には取りこぼさない安定感が目を引く。北の湖理事長(元横綱)は「この地位で勝ち越すには上位に勝てなくても、下位には負けてはいけない。勝ち越し? 体を生かしたらできると思う」。格下から白星を積み重ね、残りの大関戦で1、2勝を上積みできれば2桁10勝以上も、まだまだ射程内だ。

 逸ノ城は「動きも良くなっている。下に負けない? 誰でも一緒。思い切り当たっていきたい」。大関取りの足場固めに向けて怪物にエンジンがかかってきた。