豪栄道に屈辱事件…NHKアナが逸ノ城を格上扱い

2014年11月13日 15時20分

逸ノ城を寄り切った豪栄道(手前)

「怪物退治」は復調のきっかけになるのか。大相撲九州場所4日目(12日、福岡国際センター)、大関豪栄道(28=境川)が秋場所で完敗を喫した新関脇逸ノ城(21=湊)を一気に寄り切って快勝。「先場所は情けない負け方をした。初顔から連敗したらナメられる。気分よく明日を迎えたい」と胸を張った。厳しい“逆風”の中で迎えた一番だった。新大関で臨んだ秋場所は8勝7敗。千秋楽でやっと勝ち越す体たらくだった。場所後の大関昇進祝賀会では約1000人もの出席者の前で、師匠の境川親方(52=元小結両国)が「不本意な成績は指導者としての私の責任」と謝罪。豪栄道も「大関として情けない成績」と頭を下げる異例の事態となった。

 

 今場所は汚名返上を狙うはずが、初日から2連敗する最悪のスタート。日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)は「立ち合いに鋭さがない」「三役と大関では(周囲の)見方も違う」と厳しい指摘を連発し、大関に推したはずの審判部内からは「(大関昇進は)もう少し様子を見てからでもよかった」との声も上がっていたほどだ。

 

 さらに、この日の取組前にはNHKの相撲中継でアナウンサーに「豪栄道は逸ノ城とどういう相撲を取るのか。本来は逆なんですが…」などと伝えられてしまう始末。まるで逸ノ城のほうが格上のような扱いだった。

 

 この日の白星でようやく大関としての存在感を示した格好だが、もっとも星を2勝2敗の五分に戻したにすぎない。自ら今場所のノルマに課す「優勝争い」のためには1敗もできない状況が続く。ここからが正念場だ。