逸ノ城“まげ初白星”の裏で徹底メディア対策

2014年11月11日 16時00分

宝富士(左)を下手投げで破った逸ノ城

 怪物は繊細? 大相撲九州場所2日目(10日、福岡国際センター)、新関脇逸ノ城(21=湊)が幕内宝富士(27=伊勢ヶ浜)を下手投げで破り「まげ初白星」を挙げた。取組後は「とりあえず初日を出したんで、うれしいです。気持ち的にもいい。これから集中して頑張っていきたい」と笑みがこぼれた。

 

 一方で、湊部屋サイドは逸ノ城が相撲に集中できるように神経をとがらせている。場所が始まると、初日からガードを強化。取材の際には、付け人が「短めでお願いします」「5分くらいで…」などと要請をするようになった。オープンな姿勢で知られる同部屋では異例の措置だが、やむを得ない事情もある。

 

 秋場所の活躍で一気に注目度が上がると、ストレスによる帯状疱疹を発症。稽古再開後も報道陣が押し寄せ、周囲に「ストレスがなくならない」と漏らしたこともあった。初日に横綱日馬富士(30=伊勢ヶ浜)に敗れると「本当の“化け物”なら普通にできるけど、自分は人間。緊張とかいろいろある」と本音を吐露した。怪物らしからぬ?繊細な一面をのぞかせている。

 

 まだデビューから1年にも満たない21歳だけに、怪物を潰さないための配慮は欠かせない。こうした“メディア対策”のほかにも、新たな後援会発足の申し出を「時期尚早」との理由で丁重に辞退しているという。

 

 ザンバラこそ卒業したものの、本当の意味で一本立ちするまでには、まだ時間がかかりそうだ。