逸ノ城観戦にあの“お騒がせ男”が来る?

2014年11月10日 16時00分

逸ノ城(左)は日馬富士になす術なく寄り切られた

 大相撲九州場所初日(9日、福岡国際センター)、新関脇逸ノ城(21=湊)は横綱日馬富士(30=伊勢ヶ浜)に一方的に寄り切られて黒星発進となった。とはいえ、秋場所で旋風を巻き起こした怪物の高評価は、この日の1敗程度では揺るがない。引き続き注目が集まるなか、角界内で気になる情報が急浮上。あの“お騒がせ男”が逸ノ城の相撲を観戦するために九州に上陸するというのだが…。

 

 怪物も人の子だったということか。日馬富士になす術なく寄り切られた逸ノ城は「本当の“化け物”なら普通にできるけど、自分は人間。緊張とかいろいろある。先場所に比べて、今場所のほうが緊張した」と思わず本音を吐露した。秋場所の活躍で一躍「時の人」となった一方で、素顔は純朴な21歳の青年にすぎない。注目度の大きさを肌で感じてきただけに、平常心で臨むほうが酷というものだ。

 

 日馬富士は休場明けとはいえ、優勝6回を経験している横綱。逸ノ城に黒星のショックの色はなく「相手は横綱なので大丈夫。次は今日より長い相撲を取れるようにしたい」と、すぐに前を向いた。日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)が「先場所の内容? 実力だと思う。勝ち越すと見ている。良かったら10番」と話すように、周囲の高い評価は変わらない。8勝から何勝上積みできるかが、今場所の焦点だ。

 

 その怪物をめぐって、角界内では気になる情報も浮上している。元横綱朝青龍(34)が九州場所の観戦に訪れるとの噂が飛び交っているのだ。その主な目的はズバリ、逸ノ城をチェックすること。事情に詳しい角界関係者は「モンゴル出身力士の間で『朝青龍が九州場所に来るらしい』と話題になっている。相撲を見に来るとすれば、目当ては逸ノ城だろう」と明かした。

 

 優勝25回を数えるモンゴルの大先輩でさえ、逸ノ城は気になる存在。実際、秋場所11日目に大関稀勢の里(28=田子ノ浦)を撃破すると、自身のツイッターで「このガキ横綱になるよ!」と断言したほどだ。朝青龍は今年3月の春場所を観戦しているが、当時幕下だった逸ノ城の相撲は見ていない。三役に名を連ねた怪物の実力を直接チェックしたいと考えても不思議ではない。

 

 逸ノ城にとって、朝青龍は「雲の上」の存在だ。今年6月に都内で開かれた鶴竜(29=井筒)の横綱昇進パーティーで初めて声をかけられた。そのモンゴルの英雄が、自身の相撲観戦のためにわざわざ足を運んでくれるとしたら…。怪物の新たな発奮材料となりそうだ。