〝充電完了〟だ。大相撲の大関正代(29=時津風)が2日、代表取材に応じ、夏場所後に地元の熊本・宇土市に帰省した際の衝撃ニュースを明らかにした。

 大関昇進後の昨年10月以来の帰省は、先月25日から28日の4日間だった。夏場所前に後援会が新設されたこともあり「とりあえず顔を出さないとなと思っていた」。ただし「(帰省は)何も公表せずに後援会関係者らにしか言ってなかった」と話すように、予定を詰め込んでいたわけではなかった。

 実家では母・理恵さんの手料理に舌鼓を打った。「カレーを作ってくれた。リクエストした? いや、作ってましたね。特に食べたいと言ったわけじゃないですけど」。〝懐かしの味〟に心身ともに満たされたのは間違いなさそうだ。

 熊本でも新型コロナの感染者が増えていることから「あいさつ以外で(外に)出ていない」と振り返る正代だが、身近なところで物騒な出来事が起こっていたという。「隣町になるのかな、殺人事件も起きた。軽トラを捨てられていたところが、実家に近いので。そういうのもあってか分からないですけど、とりあえず出る気になれなかった」と明かした。

 それでも「久しぶりの帰省だったので、ゆっくりできたのはよかった」と正代。新たな後援会についても「期待に応えたい気持ちはどうしても強くなる」と力を込める。

 この日は東京・墨田区の部屋で稽古を行い、筋力トレーニング中心のメニューで汗を流した。

 夏場所を9勝6敗で終え、カド番を脱出したが、優勝争いに加わることはできなかった大関。名古屋場所(7月4日初日、愛知県体育館)に向けては「地方で開催していただけるのはうれしいこと。これまでと調整の仕方は変わると思うので、そこはしっかり見極めないといけない」と気を引き締めた。