大相撲夏場所7日目(15日、東京・両国国技館)、元横綱朝青龍のおいである幕内豊昇龍(21=立浪)が大関貴景勝(24=常盤山)に初挑戦。立ち合いで右に動く奇襲を仕掛けるも、はたき込まれてあっけなく玉砕した。

 取組後は「悔しいですね。(変化を決めたのは)大関とやるって分かった時から。上手を取りにいったんですけど、足が滑ってしまった」と渋い表情。「勉強になっています。6日目(14日)の照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)戦に続く大関戦の連敗にも「勉強になっています。今度こそ負けたくない」と負けん気の強さをのぞかせた。

 一方で、土俵下で審判長を務めた高田川親方(54=元関脇安芸乃島)は「(貴景勝は)立ち合いで変化されたけど、落ち着いていた。挑戦者の方が変化しているようではダメ。正々堂々と当たって、いい相撲を取ってほしかった。残念」と苦言を呈していた。