大相撲秋場所10日目(23日、東京・両国国技館)、“モンゴルの怪物”逸ノ城が三役経験もある嘉風(32=尾車)をはたき込んで9勝目(1敗)。2桁白星に王手をかけ、新入幕での三賞獲得を視界にとらえた。

 取組後の逸ノ城は「優勝? いや、全然。とりあえず10番勝ちたいです」と話す一方で「三賞も狙える」の問いかけには「三賞って何ですか? 何勝すればいいんですか?」と三賞の存在を知らなかったことが発覚。土俵での圧倒的な強さとは裏腹に、初々しさをのぞかせた。11日目は初の大関戦で稀勢の里に挑戦。「胸を借りるつもりでいきます」と気合を入れていた。