大相撲夏場所5日目(13日、東京・両国国技館)、カド番の大関正代(29=時津風)は幕内明生(25=立浪)を寄り倒して4勝1敗。立ち合い相手を止めて左差し、上手を許したものの崩してモロ差しで相手を土俵外に退けた。

 取組後は「昨日よりちょっと立ち遅れたので気を付けていかないと」と反省を口にしつつ「我慢して攻められた」と振り返る。初日から内容に納得していなかった大関だが、前日の幕内翔猿(29=追手風)戦できっかけをつかんだのか、この日も完勝だった。

 春場所は序盤戦の5日目を終えて2勝3敗とスタートダッシュに失敗。その結果、7勝8敗で負け越してしまった。それに対して今場所はここまで白星を先行させており、本人は「先場所より状態もいい」と手応え十分。カド番脱出から優勝争いにつなげたいところだ。

 一方、大関貴景勝(24=常盤山)は幕内霧馬山(25=陸奥)をはたき込んで4勝目を挙げた。