大相撲夏場所4日目(12日、東京・両国国技館)、緊急事態宣言のイベント制限緩和により、この日から上限5000人の観客を入れて開催された。

 前日までの無観客開催は昨年春場所以来で、力士から「違和感があった」との声が上がっていた。それでも、この日は客席からの拍手に後押しされるように、土俵では白熱した一番が続いた。

 3勝目を挙げた大関正代(29=時津風)は「無観客とは違って、拍手の応援があったほうが力になると思う」と率直な感想を述べた。また、同じく白星を飾った大関貴景勝(24=常盤山)は「(観客がいてもいなくても)プロとしては均等に力を出さないといけない」としつつ「お客さんが入っていると力が出る。拍手をいただけるとありがたい」と、コロナ禍の〝通常開催〟を喜んだ。