大相撲夏場所4日目(12日、東京・両国国技館)、幕内若隆景(26=荒汐)は関脇高安(31=田子ノ浦)を破って3勝目。相手の突きに体勢を崩すことなく、前に出て押し出した。取組後は「下から攻められたのがよかった。自分の相撲を取りきることを考えていた」と振り返った。

 初日こそ貴景勝(24=常盤山)に屈したもの、その後は正代(29=時津風)、朝乃山(27=高砂)と大関陣を続けて撃破。10勝5敗で初の三賞を手にした春場所からの、さらなる成長を感じさせる。

 今場所は大関に復帰した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)に注目が集まりがちだが、土俵下の高田川審判長(54=元関脇安芸乃島)が「若隆景は元気がありますね」と話すように、こちらも楽しみな存在。優勝争いに加われば、土俵が一層盛り上がりそうだ。