大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた28日、小結大栄翔(27=追手風)が埼玉・草加市の部屋で稽古を行った。幕内翔猿(29)、幕内剣翔(29)ら関取衆と約20番取って調整。初日に向けて「いい稽古ができています」と語った。

 優勝力士として迎えた春場所は初日から4連敗とスタートダッシュに失敗。千秋楽で勝ち越したが「もっともっと勝ち星が多くなるようにやっていかなと」と反省した。それでも、踏みとどまったことは「自信になった」と前向きに捉えている。

 場所後にはわずかなリフレッシュタイムもあった。実家で愛犬のチロル(タイニープードル)と再会して「軽く散歩しました」。いつもは家族から送られてくる画像や動画が癒しとなっているが、実家の周辺を一緒に10分ほど歩き「休みだったので、ちょっとだけ運動になった」と、つかの間のオフを楽しんだようだ。

 そんな大栄翔は知名度も上昇中。テレビ番組の大食い企画に出演し、完食できず「いやあ、情けないっす」と振り返ったが「注目していただけることはありがたいですし、やっぱりもっともっと頑張ろうと思いますし、うれしいですね」と話す。一方、共演したギャル曽根(35)の胃袋には「余裕でぺろりと食べていたんで…。恐ろしいっす」と驚きを隠せなかった。

 夏場所に向けて「初日から自分の相撲を100%だして全力でやっていきたい」と大栄翔。序盤戦から勢いに乗れるか。