大相撲秋場所(14日初日、東京・両国国技館)の新番付が1日、発表された。今場所の上位陣は新大関の豪栄道(28=境川)をはじめ、常幸龍(26=木瀬)と千代大龍(25=九重)が新小結に名を連ねるなど新鮮味のある顔ぶれとなった。一方で、人気力士の遠藤(23=追手風)も幕内上位に再浮上。三役陣と総当たりする西前頭筆頭に番付を上げ、注目が集まる。

 日本相撲協会も、遠藤を今場所の目玉と位置づけている。国技館の正面広場には遠藤の「お姫さま抱っこパネル」のまげ結いバージョンが新たに登場するほか、館内で所属の追手風部屋のちゃんこ鍋を販売。さらに開催期間のうち平日5日間で「遠藤応援シート」(1日限定50席、特典付き)を新設するなど、まさに遠藤一色だ。

 用意したシートは合計250席が発売開始当日に完売。相撲協会の担当者でさえ「(土俵から遠い)イスB席なので、ここまで早く売り切れるとは思わなかった」と驚くほどの人気ぶり。主な購入者層は「20代から30代の女性」(同担当者)と想定しており、当日は国技館の一角に陣取った“遠藤女子”から黄色い声援が送られることになりそうだ。

 ただ、遠藤が幕内上位で臨んだ過去の2場所はいずれも負け越しと苦戦している。相撲協会やファンの大きな期待に応えるためにも、そろそろ結果を残したいところだ。