大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)を控えた21日、国技館の相撲教習所で合同稽古が行われた。

 大関朝乃山(27=高砂)は三番稽古で幕内明生(25=立浪)と14番取って11勝3敗。一方的な展開が目立ったが「何番も取っていくと差されたりしたので、そこが悪かった」と振り返る。実際に左を差し込まれると劣勢になる場面もあった。

 本場所の対戦成績は5勝1敗で、直近の春場所も朝乃山が白星を挙げている。それでも、先場所10勝5敗だった明生については「もろ差し、スピードが備わっているのが武器。体もひと回り大きくなっている」と警戒した。

 若い世代が着々と実力をつけているが、大関として負けるつもりはない。自身が〝壁〟となるべく「自分が持っているものをさらに磨いて、自分にはまだ技が足りないので、技を磨いていくしかない」と気を引き締める。

 合同稽古は22日が最終日。朝乃山は「ケガをしないように。いい形で(26日の)番付発表を迎えたい」と語った。