日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日、国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇照ノ富士(29=本名・ガントルガ・ガンエルデネ、伊勢ヶ浜)の大関昇進を正式に決定した。照ノ富士は東京・江東区の伊勢ヶ浜部屋で行われた伝達式で「謹んでお受けいたします。本日は誠にありがとうございました」と口上を述べた。

 使者を務めた高島理事(63=元関脇高望山)は、大関に復帰した照ノ富士について「(口上は)また新たな気持ちというのを感じる」とした上で「上半身は強いけど下半身はもう少し鍛えないと相撲に怖い部分がある。下半身の強化に努めてもらいたい。(他の)3人の大関を見てると、しっかりした体調で臨めば照ノ富士のほうが力は一つ上かな」と語った。

 同じく使者の浅香山審判委員(48=元大関魁皇)は「文句なしの昇進。まだまだ本人もこれからさらに上を目指す気持ちがあると聞いているので、そこに向けてまた精進してもらいたい」と期待を寄せた。