【春場所】照ノ富士を見守った安治川親方が明かす〝史上最大の復活V〟の舞台裏

2021年03月28日 23時38分

笑顔で優勝インタビューする照ノ富士

 大相撲春場所千秋楽(28日、東京・両国国技館)、関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が大関貴景勝(24=常盤山)を押し出して12勝3敗とし、4場所ぶり3度目の優勝を果たした。また、直近3場所で36勝を挙げたことで日本相撲協会は臨時理事会を開くことを決定。大関復帰が確実となった。

 両ヒザの故障や内臓疾患などで一時は序二段まで番付を下げながら、不屈の精神ではい上がってきた。照ノ富士の兄弟子でもあった伊勢ヶ浜部屋付きの安治川親方(42=元関脇安美錦)は「間近で見てきて、よく頑張ったなと。つらいときも我慢して、我慢して稽古しかないと思ってやってきた。それが結果となって、形となって本当によかった」とねぎらった。

 また、2015年夏場所で初優勝を飾り、大関昇進を決めた当時の照ノ富士と比べ、精神面の変化を感じていた。

「(以前は)負けが込むと集中力が途切れてしまうな感じがあったが、今回は勝とうが負けようが気持ちのブレが少なくなった。一日一日を本当に大事にしていて、関取衆がケガで稽古できないときも若い衆を相手にするし、ぶつかり稽古を長くやる。その日できる目いっぱいのことを選択してやっていた。それがこういう結果になったことかなと」

 そんな意識改革は体調面にも表れたという。安治川親方は「お酒を断つ、病気を治す、ケガは治療に行く、トレーニングに行く。そういうのが体を通して見えてきていた。体を見て本当頑張ったんだろうなと思っていた」と振り返る。

 大関復帰の次は番付の頂点にも期待がかかるが、安治川親方は「先を見てどうこうというより、このまま稽古を続けていけば、そういう結果も全然あるとは思う」ときっぱり。史上最大の復活を果たした照ノ富士からますます目が離せない。

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