大相撲春場所12日目(25日、東京・両国国技館)、大関復帰を目指す関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は幕内玉鷲(36=片男波)を突き落として9勝目(3敗)を挙げた。

 照ノ富士は玉鷲の小手に振られてばたつきながらも回り込んで耐え、のど輪で起こされても突いてはねのけ、最後は相手を土俵にはわせた。

 これで〝三役で3場所33勝〟のノルマをクリア。取組後は「まずはこれをクリアできないと大関昇進は見えてこないので、夢に一歩近づいたかなと思います」と語った。

 また、3敗を守ってトップの小結高安(31=田子ノ浦)と1差は変わらず。照ノ富士は「優勝の可能性もありますので、頑張りたいと思います」と次のターゲットに照準を合わせた。