大相撲春場所8日目(21日、東京・両国国技館)、大関朝乃山(27=高砂)は小結大栄翔(27=追手風)に押し出されて3敗目(5勝)を喫した。

 痛すぎる黒星だ。立ち合いから相手の力強い突き押しで後退すると、のど輪で起こされ、土俵外に飛ばされた。

 取組後は「踏み込んだと思うけど下から、下から攻められた。(相手は)先場所優勝して自信になっていると思う」と振り返った。

 1敗でトップの小結高安(31=田子ノ浦)との差が開いた大関は「初日から自分の相撲が取れていなかったので、中日でこんな感じかなと」と淡々と話す。

 それでも、後半戦に向けて「切り替えて一日一番取っていきたいです」ときっぱり。優勝争いに加わるためにもこれ以上負けるわけにはいかない。