大相撲春場所8日目(21日、東京・両国国技館)、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が電話取材に応じ、新型コロナウイルスに感染した音羽山親方(36=元幕内天鎧鵬)が退院したことを明らかにした。

 芝田山部長によれば、音羽山親方は味覚に異常があったという。

 また、今場所前のPCR検査で同親方とともに陽性が確認された小野川親方(38=元幕内北太樹)は20日に退院。その上で「親方2人が休場した部屋の力士、師匠、部屋付き親方から陽性は一切出ていないし、症状が出ていない。ただ、相撲協会はそういう状況でも見切り発車ではなく、(出場を)止めて開催していることを強調したい」と語った。

 一方、この日で1都3県を対象にした緊急事態宣言が解除されるが、芝田山部長は「いずれにせよ部屋の者は出かける際には師匠の許可がいるということ。昨日は各部屋に『明日、緊急事態宣言が解除される見込みだけど、すでに人の出は増えている。第4波が押し寄せる可能性もある。行動に十分な注意が必要。感染予防の意識を高めることが大事。公共交通機関を利用する者は引き続き注意するように』という内容の通達を出した」と説明した。