大相撲春場所初日(14日、東京・両国国技館)、元小結で4場所ぶりの出場となった西幕下56枚目の阿炎(26=錣山)が幕下泉川(23=峰崎)を上手投げで白星発進した。

 取組後は「土俵にもう一度立たせてくれた人たちに感謝の気持ちを持って土俵に立ちました。すごく緊張していたので土俵が広く感じたというか、不思議な感覚でした」と振り返った。

 阿炎は昨年7月場所中に接待を伴う「夜の店」で遊んでいたことが発覚。協会から「出場停止3場所」「5か月50%の報酬減額」との処分を下され、引退届は協会預かりとして再び問題を起こせば受理されることになっている。

「待ってくれる人、部屋の人たちに変わった自分を見てほしくて、そういうところを意識して生活していました」と阿炎。これからも〝改心〟した姿をファンに届けるつもりだ。