日本相撲協会は11日、大相撲3月場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けて親方、力士750人に実施したPCR検査で山響部屋の小野川親方(38=元幕内北太樹)と尾上部屋の音羽山親方(36=元幕内天鎧鵬)が陽性だったことを発表した。2人はともに無症状。現在は隔離措置をしており、今後は濃厚接触者の特定、再検査などを行う予定になっている。

 この日、電話取材に応じた芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は部屋の所属力士について「(陽性の)親方が胸を出して稽古をつけたりしていたら(本場所)出場は難しくなってくる可能性もある。そこは調査中で明日までかかると思う」と説明した。

 今回の検査は初場所前同様、全協会員が対象。事前に受けた行司、呼び出しら裏方155人は8日に全員陰性だったことを明らかにしている。

 初場所前にコロナ感染が確認された際は、部屋の力士が濃厚接触者の可能性があったため、初場所は力士65人が休場する事態になった。