大相撲3月場所(14日初日、東京・両国国技館)を控えた4日、大関正代(29=時津風)が東京・墨田区の部屋で稽古を行った。幕内豊山(27)と相撲を約10番取って汗を流し「結構動けているかなと。他の場所に比べると、だいぶ早く準備ができている気がします」と語った。

 前日3日には東京五輪の聖火ランナーを辞退していたことが明らかになった。5月5日に熊本・宇土市を走る予定だったが、新型コロナ感染予防の観点から4日後に夏場所(国技館)初日を迎えることを考慮。正代は「いろんなことが重なっているんですよね。コロナのことも、場所4日前もネックですし。いろんな悪い状況が重なっちゃった。本業は疎かにはできないので、仕方ないですね」と説明した。

 当初の予定では「走るつもりだった」ようで、貴重な機会を心待ちにしていた様子。しかし「いろんな条件をクリアして、やっと走れるものと思っているので。タイミングが悪かったですね」と、現状を受け止めて判断した。

 一方、著名人ランナーも辞退が相次ぎ「タイミング的には嫌だなと思いましたね(笑い)」とも付け加えた。

 本場所に向けて調整を続ける大関は「土俵で勇気づけたい? それができたら一番理想ですけど、プレッシャーになっちゃうんで。今回は残念でしたけど、その分期待に応えられるような成績を残せたらいいなと思ってます」と意気込んだ。