大相撲3月場所(3月14日初日、東京・両国国技館)に向けて幕内豊山(27=時津風)が25日、東京・墨田区の部屋で稽古を行った。先代師匠(元幕内時津海=47)の引退を受けて、部屋を継承した時津風親方(35=元幕内土佐豊)による新体制がこの日、スタート。新師匠が見守る中、大関正代(29)と9番取って1勝8敗だった。

 新師匠について、豊山は「一人で背負い込む、弱みを出さない方なので(幕内)2人と親方3人の5人でサポートをすることがあればと思います」と話す。また、まわしを締めて指導するスタイルを継続しており「この雰囲気を保てればいいかなと。一番上になるとまた変わってくると思うけど、今まで通りを望んでると思うんで、がちがちにならないようにしたい」と、自身も自然体で稽古に励む。

 そんな豊山は昨年10月に第1子の長男が誕生。出生時が体重2500グラムだったことで「自分は4500で生まれたんで。それを考えると非力な子なんだなと思ってたら全然関係なかったですね。もう7キロくらいある」。日々の成長を実感しているようだ。

 父となって“本業”に対する思いも変化している。

「長くやりたいなと思うようになりました。入ったときから、いつ終わってもいいくらいの気持ちでやってたんですけど、なかなか欲が出てきましたね。子供が分かるようになるまで続けたい? それがあるからですかね。長くやりたいなと」

 まずは3月場所でどんな結果を残すか注目だ。