ブラジル出身ながら「サッカー嫌い」を公言する大相撲の幕内魁聖(27=友綱)が16日、東京・港区のブラジル大使館で行われたトークショーに出演した。サッカーW杯にちなんだイベントであるにもかかわらず、自己紹介では「ブラジル人ですけど、サッカーはあまり好きじゃない」と異端児ぶりを発揮。日本人やブラジル人ら約30人の聴衆を前に熱い相撲トークを展開した。

 魁聖は母国開催のW杯について「全く興味がない。ブラジル戦? 一応結果を見るだけ」とにべもない。幼少期に父親に無理やりサッカークラブに通わされた“暗い過去”を明かした上で「土日は『面倒くさい』と思いながらクラブに通っていた。『早く帰りたい』と泣きながら家に帰った」と悲惨なトラウマ体験を振り返った。

 この日はサッカーボールを使ってリフティングを試みるも1回蹴り上げただけで終了。やはり、相撲の道を選んで正解だったようだ。