大相撲3月場所(3月14日初日、東京・両国国技館)へ向けた合同稽古の2日目が21日、国技館内の相撲教習所で行われた。横綱鶴竜(32=陸奥)は前日(20日)に続き小結御嶽海(28=出羽海)と三番稽古を行い、14番取って全勝。2日間合計で30連勝と好調をアピールした。

 前回12月の合同稽古は参加しただけで相撲は取らず、1月の初場所は腰痛で4場所連続の休場となった。今回は三役の実力者を寄せ付けず、調子は上向いているようにも見える。

 稽古後の横綱は「体の状態もいい。たから稽古できる状況になっている。あとは(関取同士では)久しぶりの稽古なんで、飛ばしすぎないように。しっかり焦らずにやっていきたいなと思います。(相撲が取れると)気分的にもやっぱりね、全然違う」と手応えを口にした。

 昨年は5場所中4場所で休場し、横綱審議委員会から史上初となる「注意」を決議された。3月場所では自ら進退をかけて臨む意思を示しているが…。本番までに万全の状態に仕上げることができるか。