大相撲3月場所(3月14日初日、東京・両国国技館)へ向けて、大関朝乃山(26=高砂)が9日、相撲を取る稽古を再開。幕下以下の若い衆を相手に15番の申し合い稽古で汗を流した。右肩の故障から復帰した1月の初場所はカド番で臨み11勝4敗。大関として最低限の役割は果たす一方で、優勝は平幕の大栄翔(27=追手風)にさらわれた。

 2度目の優勝を目指す大関は、20日から国技館で行われる合同稽古に参加することを明言。「自分の部屋は幕下しかいないので、関取と(稽古が)できるチャンス。やっぱり幕下と関取衆は立ち合いとか、その後の流れとかも全然違うので。(昨年11月場所前の合同稽古に)行って良かったと思うので、今回も行きたいと思います」と意気込んだ。

 その朝乃山は、ファンから届く手紙を励みにしているという。最近、印象に残った手紙を問われると「『朝乃山関の取組を見ると元気が出るので、私も受験頑張ります』と。自分も一層頑張って、いろんなお客さんに元気な相撲を与えたい。お客さんが頑張れるならうれしいです」と明かした。

 一方で、年配とみられるファンからは、手厳しい内容の手紙が届くこともあるとか。「相撲内容とか、ボロクソ。そういうの見ると…その通りだと思うんですけど。そう言っていただけると、自分も燃えるので」。それも〝叱咤激励〟と受け止めてパワーに変えているようだ。