遠藤の強さの秘密を陸奥親方が解説

2014年05月20日 16時00分

白鵬(左)の押し出しで土俵下に転げ落ちた遠藤

 角界のホープの現在の実力は? 大相撲夏場所9日目(19日、東京・両国国技館)、幕内遠藤(23=追手風)が横綱白鵬(29=宮城野)に一方的に押し出されて完敗を喫した。4日目に横綱鶴竜(28=井筒)から初金星を挙げたものの、6日目から4連敗。横綱大関戦を終えて、4勝5敗と黒星が先行している。幕内上位で相撲を取るのは2場所目。遠藤の「弱点」と「強み」が改めて浮き彫りとなってきた。

 

 北の湖理事長(61=元横綱)は「いまひとつだね。負けた相撲は立ち合いから一気に持っていかれてる。立ち合いの一瞬の鋭さがない」と課題を指摘する。実際、負けた相撲の多くが立ち合い負けしての完敗だった。一方で、比較的“善戦”した大関稀勢の里(27=田子ノ浦)戦を含め、勝った相撲では遠藤が持つ「強み」も浮かび上がる。

 

 元大関霧島の陸奥親方(55)は「十分に『強い』と感じる。同じ学生相撲出身でも武双山や雅山、出島と違って、遠藤にはまわしを取って相撲を取れる強みがある。押し相撲はその時の調子に左右されるが、まわしを取れれば調子が良くなくても相撲になる。それでいて、遠藤は押し相撲も取れる。どっちでも取れるというのは、相手にとって嫌なものだ」。

 

 もともと、まわしを取った時の強さには定評があったが、鶴竜戦は突き放してから右前まわしを取っての完勝。「形がない」とも指摘される一方で、遠藤の「自在性」は今後も大きな武器となり得る。すでに、幕内上位の力をつけてきていることは証明済み。これに立ち合いの鋭さや圧力が加わったとしたら…。大きな可能性を秘めた力士であることは、間違いなさそうだ。