日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開いたが、時津風親方(47=元幕内時津海)に対する処分は決まらなかった。
 
 同親方は初場所開催期間中に、相撲協会が定める新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。不要不急の外出が禁止されているにもかかわらず、麻雀店に通うなどの不適切な行為があった。

 この日の理事会では時津風親方の初場所中の行動について、報道されている内容などの説明はあったものの、正式な議題には上がらず。協会のコンプライアンス委員会による調査報告と処分案がまとまってから改めて理事会を開き、処分内容を協議する。

 芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は、時津風親方の件について「(八角)理事長から『協会員、お客さま、協会員の家族、みんなが協力してくれたので1月場所がなんとか千秋楽を迎えられました』という話の中で『一人だけちょっとそれが守れなかったのがいる』と。(協会からの説明は)〝週刊誌報道ではこうですよ〟ということを(理事会出席者の)みなさんにお伝えしただけで、そこから先の詳しいことは何も。ただ後日、これに対しては協議をしなきゃいけないということです」と話した。