誰もかばわない不祥事常習犯・時津風親方の「余罪」と「ウラ素顔」

2021年01月28日 05時15分

不祥事の常習犯・時津風親方

 大相撲でまたしても騒動が勃発した。時津風親方(47=元幕内時津海)が日本相撲協会が定める新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反し、初場所開催中にマージャン店に通うなどの不適切な行為が発覚。昨年秋にも同様の違反で降格処分を受けたばかりで、角界追放は不可避となった。かねて協会内では不祥事の常習犯としてマークされており、さらなる〝余罪〟の可能性も浮上。「角聖」と呼ばれた横綱双葉山が創設した名門部屋を率いる親方の〝ウラ素顔〟とは、いかなるものだったのか。

 これまでに数々の処分を受けてきた時津風親方が新たな〝不祥事〟を起こした。初場所期間中に複数回にわたって都内のマージャン店に通うなどの違反行為が発覚。日本相撲協会は新型コロナウイルス対策のガイドラインで本場所開催中の不要不急の外出を禁止している。協会は調査が完了次第、理事会で処分が下されることになった。

 時津風親方は昨年9月にも外出禁止期間中に宮城県でゴルフコンペに参加するなどの行為が発覚。秋場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けたばかりだった。今回の2度目の違反を受けて、相撲協会は理事会で正式な処分を決める方針。わずか4か月前の〝前科〟が加味されて「退職勧告」や「解雇」などの厳罰が下される可能性が高い。

 同親方が師匠を務める時津風部屋は、大関正代(29)や幕内豊山(27)らが所属。部屋頭の正代はカド番で臨んだ初場所で千秋楽まで優勝争いを繰り広げるなど、横綱不在の場所を盛り上げた。その奮闘の陰で、師匠がマージャンに精を出していたとは…。28日発売の「週刊文春」によると、より〝濃厚接触〟にあたる風俗店に通っていたことなども報じられている。

 弟子をコロナの感染リスクにさらすことなど、お構いなし。まさに「師匠失格」と言わざるを得ない。いったい、時津風親方とはいかなる人物だったのか。

 東農大から入門し、1996年春場所で幕下付け出しデビュー。右四つを武器に幕内在位50場所で4度の技能賞を獲得した。2007年秋場所後、先代師匠(元小結双津竜)が力士暴行事件で解雇されたことを受けて現役引退。新たな師匠として部屋を継承した。

 性格は穏やかで人当たりもよく、師匠として後援者らの評判は決して悪いものではなかった。しかし…協会内部では評価が一変する。角界関係者は「弟子の指導は放任というか、いい加減だった」と証言。稽古中の指導は部屋付き親方らに〝丸投げ〟することも多く、本場所を間近に控えた大事な時期にゴルフをするために部屋の稽古を休んだこともあるというから、本末転倒も甚だしい。

 ただでさえ師匠としての「資質」が疑問視されている上に、数々の不祥事で協会上層部からの信頼もゼロに等しい。今回の一件を受けて、芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は「(協会の調査で)本人が言っていることが、本当なのかどうかも分からない。周りの人からも聞く」と疑惑の目を向け、別の幹部も「理事会でかばう者は誰もいない」と突き放した。

 四面楚歌の状況に加え、今後に新たな〝余罪〟が浮上してくる可能性もささやかれている。かねて時津風親方は「バクチ好き」として知られており、10年には野球賭博問題に関与して降格処分を受けた過去もある。前出関係者は「マージャンをやってカネを賭けていないほうが不自然。そのほかにも、まだ表に出ていない問題があるはず」と言い切った。

 いずれにせよ、時津風親方の行動は幕内大栄翔(27=追手風)の初場所での優勝に冷や水を浴びせかけた格好。大相撲は再び負のイメージに塗り替えられた。