部屋頭の自覚 琴奨菊が遠藤に意地の3連勝

2014年05月17日 16時00分

遠藤(右)を渡しこみで下した琴奨菊

 大相撲夏場所6日目(16日、東京・両国国技館)、大関琴奨菊(30=佐渡ヶ嶽)が幕内遠藤(23=追手風)に渡し込みで完勝。角界のホープに3戦全勝で壁として立ちはだかり「そう簡単には(高い地位に)上がれない。それだけ自分たちも苦労している」と大関としてのプライドをのぞかせた。序盤で連敗したとはいえ、2敗はまだV圏内。「気持ちを持続していきたい」と表情を引き締めた。

 

 昨年九州場所で右大胸筋断裂の大ケガを負い、しばらくは関取衆との稽古すらできない状況が続いた。今場所前に地元の福岡の病院で患部の回復具合を確認。そこで「GOサイン」を得て、二所ノ関一門の連合稽古に参加できるまでになった。今場所はケガの不安感がなくなったのと同時に、気持ちの部分で大きな変化をもたらす出来事があった。

 

 入門以来、お互いに切磋琢磨してきた元大関の琴欧洲(31=現親方)が春場所で現役を引退したことだ。琴欧洲は2006年初場所から大関を務めた。一方で、琴奨菊が大関となったのは11年九州場所から。その後は2人で部屋を引っ張る格好となったが、やはりどこかで琴欧洲に頼っていた部分があった。

 

 先輩大関が引退した今、琴奨菊は「これからは本当の意味での部屋頭になる。若い衆を育てながら、自分も鍛えていかないといけない」と強い自覚を口にする。このターニングポイントを、結果に結びつけられるか。