稀勢の里に横審委員長が猛ゲキ「和製横綱がいないと…」

2014年05月16日 16時00分

稀勢の里(右)は安美錦に盤石の相撲

 大相撲夏場所5日目(15日、東京・両国国技館)、大関稀勢の里(27=田子ノ浦)が幕内安美錦(35=伊勢ヶ浜)を押し出して1敗を守った。取組後は「序盤戦は4勝1敗? いいと思う。これからだと思いますけどね。一日一日です」と口元を引き締めた。

 

 この日は横綱審議委員会の本場所総見が行われ、内山斉委員長(79=読売新聞グループ本社顧問)らが視察した。今場所から土俵は3横綱時代に突入。本紙の取材に応じた内山委員長は「鶴竜を横綱に推薦したのは横審の総意。横綱に値する立派な成績を残した」と前置きした上で、和製横綱不在の状況に強い不満を口にした。

 

「モンゴル出身の3横綱も結構だが、やはり日本人の横綱がいなければダメですよ。私は相撲を見にきても、いつも欲求不満の気分になって帰っている。お客さんも、何となく晴れ晴れしない気持ちなのではないか。それは日本人の横綱がいないから」

 

 幕内遠藤(23=追手風)の人気が沸騰する背景にあるのは、日本人力士の活躍を望むファン心理の表れだ。とはいえ、遠藤はまだ平幕の身分。「将来の横綱」の期待をかけるには荷が重い。内山委員長は現時点での横綱候補について「今なら、やはり稀勢の里しかいない」と断言し、次のように続けた。

 

「下位力士に弱いし、その意味では“お粗末”な印象。ただ、現実的には横綱に一番近い位置にいることは確か。遠藤のような若手が台頭するのはいいことだが、まだこれからの力士。ここで稀勢の里に頑張ってもらわなければ」

 

 厳しめの言葉が並んだのも、期待されているがゆえ。横審に見放されてしまう前に結果を残したいところだが…。