日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月14日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、武将山(25=藤島)が新十両に昇進することを発表した。

 この日、国技館でリモートによる会見を行った武将山は「うれしかったんですけど、気を引き締めて来場所に向けて頑張らないといけないなと思いました」と語った。初場所は東幕下2枚目で臨み、昇進に向けて〝勝負の場所〟との意識が強かったかと思いきや「番付は考えてなくて、一番、一番集中して自分の相撲を取ることを考えてました」。それでも、4勝3敗の成績で新十両を射止めた。

 身近な発奮材料も力に変えた。「鈴木(20)の存在も大きくて、負けたくなくて一生懸命やった」と話すように、西幕下22枚目で土俵に立っていた弟弟子が刺激になっていた。

 また、同世代の貴健斗(24=常盤山)も新十両昇進が決まり、武将山は「ずっとライバルでやってきて負けたくないので、これからも切磋琢磨して頑張りたい」と力を込めた。