【大相撲】大栄翔 初場所V原動力は〝第2の実家〟の「炊き込みご飯」

2021年01月25日 22時38分

母校の期待に最高の結果で応えた大栄翔

 大相撲初場所で初優勝を飾った幕内大栄翔(27=追手風)が話題になっている。地味だった男が「埼玉県出身力士初優勝」を成し遂げて脚光を浴びたが、その原点は母校での〝食〟にあるという。

 3年間通った埼玉栄高は県外からの〝留学生〟が多く、地元出身の大栄翔も寮生活で仲間と寝食をともにした。山田道紀監督が「(入部当初は)目立った存在ではなかった」と証言するように、エリートコースを歩んだわけではない。しかし、地道な努力が実を結び、3年生のインターハイでは団体2位、個人3位の成績を収め、欠かせない存在となった。

 卒業後、角界に入門してからも母校にはトレーニングに訪れた。現在は新型コロナウイルス禍で慎重にならざるを得ないが、それまでは母校で汗を流し、寮生活で慣れ親しんだ手作り料理に舌鼓を打つのが〝ルーティン〟だった。山田監督が次のように明かす。

「うちは食事には力を入れているから。名物の一つなんだけど、炊き込みご飯とか好んで食べていた。彼にとっては、ここが原点。家に帰ってきたような気分で『また頑張ろう』という気持ちになっていたんじゃないかな」

 今場所前には山田監督が「上位にいるからリラックスなんてできないだろう。とにかく執念が大事。勝ち負けは運だから」との助言を送り、大栄翔は初優勝という最高の結果で応えてみせた。

 母子家庭で育った大栄翔にとって、高校時代の恩師は「父親代わり」になっていたのかも…と勝手ながら想像してしまう。〝第2の実家〟で優勝を報告する日も遠くないはずだ。