大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、関脇照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は幕内遠藤(30=追手風)を押し出しで下し、9勝目を挙げた。

 立ち合いで相手の左がのぞき、右で前みつも取られる展開だったが、両腕を抱え込む得意の形になると、相手が嫌がって呼び込む動きに乗じて一気に前に出て勝負を決めた。

 取組後は「落ち着いて(相手を)正面に置いていこうと思った」とし、相手に先手を取られても焦りは「特になかった」という。先場所は小結で13勝を挙げ、今場所も2桁勝利まであと1勝。悲願の大関復帰に向けての足掛かりをつくるためにも白星が欲しいが「とりあえず、明日。一日一番(の気持ち)で頑張ります」。14日目は優勝争いトップを走る大関正代(29=時津風)との大一番に臨む。