大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、幕内大栄翔(27=追手風)は幕内竜電(30=高田川)を破って11勝目。立ち合いから力強い攻めで土俵際まで追い込むと、そのまま相手を押し出した。取組後は「前に出れたので本当によかったと思います」と語った。

 順調に白星を重ねながらも周囲から「モタモタしている」と指摘されるなど〝らしさ〟が見られない日が続いた。それでも、この日は持ち味の突き押しを発揮し「あのような相撲で勝ってきたので、考え直してあのような相撲で勝たないと(いけない)なと」と振り返った。

 2敗を守って賜杯レースは変わらず大関正代(29=時津風)と並んで首位を走る。

 また、十両では同部屋の剣翔(29)も11勝2敗で優勝争いのトップに立っており、〝アベックV〟の可能性も残されている。大栄翔は「剣翔関も勝っているので、最後まで負けないようにいきたい」と気合十分。残り2日、ラストスパートをかける。