大相撲初場所13日目(22日、東京・両国国技館)、十両宇良(28=木瀬)は十両錦木(30=伊勢ノ海)を破って9勝目。低い姿勢で攻め込むと、押し返してきた相手に右をのぞかせて肩透かしを決めた。取組後は「幕内でやった(対戦した)経験があるので、力を出し切ることだけを考えて相撲を取りました」と語った。

 肩透かしは新入幕の翠富士(24=伊勢ヶ浜)によって何度も目にする機会があったが、宇良は「流れに乗れたんで(出せた)」としつつ「翠富士関のまねをしようとした感じですね。自分もあんな相撲を取れたらと」と〝対抗心〟を燃やしていたようだ。

 ヒザに不安を抱えるも、疲労感については「ひと山越えたかなと。中日を越えたくらいが一番きつかった。そこを越えると終わりまで力を出し切るだけなので」と言及した。これで白星は先場所に並び「2ケタに乗せていきたいですね」と意気込んだ。