大相撲初場所12日目(21日、東京・両国国技館)、十両宇良(28=木瀬)が十両水戸龍(26=錦戸)を足取りで下し、2場所連続の勝ち越しを決めた。立ち合いから押し込まれて後退するも、反撃に転じると最後は相手の右足を抱えて体を預けた。取組後は「流れに乗って相撲を取れてよかった」と振り返った。

 ヒザに不安を抱えながらも〝業師〟らしい内容に「よかったです。もう、ギリギリでやってるんで、勝ち越すことができてうれしい」と安堵の表情。

 アクロバティックな動きで観客を魅了する宇良だが「足取りの稽古? しないです。稽古と本場所は全然違う。力をつけるのが稽古なので、稽古で変化とかしない」という。動きの確認については「技術的なものは10割でぶつかる必要はないので、(お互いに)7割程度でやっている」と明かした。

「まだ終わってないので」と気合十分の宇良は「少しずつ番付を上げていきたい」と語った。