【初場所】大栄翔が無傷の8連勝!〝脇役返上〟し平幕Vへ一直線

2021年01月18日 06時15分

大栄翔は輝をとったりで下して無傷の8連勝

〝脇役返上〟だ。大相撲初場所8日目(17日、東京・両国国技館)、幕内大栄翔(27=追手風)が幕内輝(26=高田川)をとったりで下して無傷の8連勝。平幕力士が中日で後続に2差をつけて単独トップに立つのは、1場所15日制以降では初めての快進撃だ。取組後は「(中日勝ち越しは)初めてですけど、すごく気分がいい。自分でも確実に力が付いていると思える」と手応えを口にした。

 師匠の追手風親方(54=元幕内大翔山)によれば、性格は「負けん気が強い」。埼玉栄高時代の1、2年時は控えに甘んじていたが、コツコツと努力を重ねて3年生でレギュラーの座を奪取した。プロの世界に入ってからも、後から入門してきた幕内遠藤(30)が先に番付を駆け上がり、人気者となった弟弟子の陰に隠れる存在だった。

 ここでも大栄翔は「自分が先に入って、追い抜かされて悔しい」と負けず嫌いな性格を発揮。腐ることなく稽古に打ち込み、番付で再逆転した。土俵では気迫を前面に押し出す一方で、相撲を離れれば埼玉の実家で飼うタイニープードルを溺愛する心優しき男だ。ペットショップで一目ぼれし、チョコレート色にちなんで「チロル」と命名。愛犬との散歩を何よりの楽しみにしている。

 その大栄翔は後半戦に向けて「気を抜いても仕方がない。一日ずつ、しっかり集中していくことが大事」と気持ちを引める。両横綱不在で大関陣も不調の中、平幕Vが次第に現実味を帯びてきた。