【初場所】5年ぶり幕内で6連勝!〝パンの山〟こと明瀬山の愛され素顔

2021年01月16日 05時15分

6連勝を飾った明瀬山。表情もどこか誇らしげ?

〝オタク力士〟が快進撃だ。大相撲初場所6日目(15日、東京・両国国技館)、ベテランの幕内明瀬山(35=木瀬)が幕内照強(25=伊勢ヶ浜)を突き落として初日から6連勝。取組後は「たまたまじゃないですか。素直にうれしい。6連勝したことないですし、しかも幕内ですし」と笑みがこぼれた。過去に幕内経験は1場所だけ。これまで十両と幕下を往復してきたが、約5年ぶりに戻った幕内の舞台でV争いの先頭を走っている。

 身長182センチ、体重183キロで、胸と腹の肉が垂れ下がる独特の体形。肌の質感がパン生地に似ていることから「パンの山」の異名もある。性格は温厚で、周囲からイジられる愛されキャラ。この日のオンライン取材中には、安治川親方(42=元関脇安美錦)に横から「裏では『優勝する』って言ってたじゃん」とイジられて「言ってないですよ!」と慌てて否定する一幕もあった。

 土俵を離れれば「美味しんぼ」などの漫画やアニメ作品をこよなく愛するインドア派。新型コロナウイルス禍で外出が制限される前までは「休みの日になれば朝から晩まで一日中、漫喫(漫画喫茶)で過ごしていた」(角界関係者)との証言もあるほどだ。個性派ぞろいの幕内でも、その存在は異彩を放っている。

 その明瀬山は「勝とうが負けようが、いつも全力でやっています」と目の前の一番に集中する構えだが、全勝は明瀬山と幕内大栄翔(27=追手風)の2人だけ。1年前の初場所では、同部屋の徳勝龍(34)が幕尻優勝を果たした。両横綱が不在で大関陣も不調の今場所、再びサプライズが起きても不思議ではない。