大相撲初場所5日目(14日、東京・両国国技館)、幕内大栄翔(27=追手風)が小結高安(30=田子ノ浦)を押し出しで破り、初日から無傷の5連勝を飾った。

 元大関の実力者を相手に、立ち合いから回転の早い突っ張りで押し込むと、前さばきからいなそうとする動きにもついていって、最後まで押し切った。取組後は「しっかりと前に出ることができたのでよかった」と冷静に振り返った。

 場所前からリズムと回転のいい突き押しを意識して稽古を重ね、その成果が出ているとあって自身でも好調を実感している。「今日は挑戦者の気持ちで思い切りいった結果。また自信になる相撲になった。こういう相撲は気持ちがいいので、またこういう相撲を取りたい」と貪欲な姿勢を見せた。

 大関陣を総ナメにし、ここまで役力士相手に全勝。優勝という声も聞こえてきているが「まだ序盤なので気にしていない。一日一番なので、しっかりやっていきたい」と気を引き締めた。