大相撲初場所2日目(11日、東京・両国国技館)、カド番の大関正代(29=時津風)は小結高安(30=田子ノ浦)を破って2連勝とした。

〝悪夢〟を完全に払拭した。正代は立ち合いから力強い圧力で攻め込むと、右を差されるも耐えて体勢を立て直し、最後は相手が小手投げを試みたところで寄り倒した。取組後は「前に出られたけど、土俵際で相手の形になりかけたのが良くなかったかな」と反省を交えて振り返った。

 昨年11月場所の高安戦では取組後に左足首を負傷。そのまま途中休場となっただけに〝苦手意識〟が植え付けられてもおかしくないが、本人は「自分の不注意でケガしているので変な感じ(意識)はなかった」と主張。また、この日の取組後に苦しそうな表情を見せたことには「内容がバタバタしていて、ちょっと体がきつかったので。足首は全然大丈夫です」と説明した。

 カド番のプレッシャーを感じさせない大関は「立ち合いは悪くないのでこれを続けて行けたら」と気合十分。今場所のV争いをけん引するか注目だ。